脚質分布について
こんにちは、まぁぼ(@MAaBO_Channel)です。今回はウマ娘の脚質分布という言葉についての記事です。
ウマ娘のアプリ特有の言葉で実際の競馬ではあまり言われない
※現在は逃げの前に「大逃げ」という脚質もあり
ウマ娘でも競馬でも脚質というのがあるのはご存知かなと思います。
全部で5種類。
前から「大逃げ」「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」です。
ポジションキープ区間などは特にこの影響を受けて、ウマ娘たちはポジションをとっていきます。
実際の競馬では厳密に決まっている、というわけではないようですが、馬ごとに得意な走り方があるので脚質という考え方ができているようです。
ゲームではこの脚質の影響を実際の競馬とは比べ物にならないほど受けます。
※余談
ウマ娘たちって人間の姿で走っているのでまるで徒競走やマラソンに見えるかもしれません。
しかし、最速のタイムを競うヒトの徒競走と競馬には大きな違いがあります。
それは競馬はタイムを競うのではなく、1着を競うということ。
つまりどんなにタイムが遅かろうとゴールを通過するときに一番前にいればよいということになります。
そこで「差し」や「追い込み」なんていう脚質(というより戦術)がうまれました。
競走馬といえど1km以上を全力疾走で走り続けることはできないそうです。
なのでペース配分を考えないといけません。
瞬発力がある馬ならばなるべく体力を温存して最後に抜いてしまうのが良いでしょうし、瞬発力はなくともスタミナのある馬ならば最初から飛ばして行くのが良い、などいろんな要素が合わさって作戦が決まります。
テイエムオペラオーのレースなどが特徴的ですが最後の最後に前にいる馬全部を抜いてハナだけでも前に出てたら勝ち。
ヒトの徒競走との大きな違いです。
脚質分布とは
○脚質分布とは
その「レース」内で脚質がどのように配置されているかを指す。
具体的には
・チャンピオンズミーティング(9頭立て)の場合
逃げ×3、先行×2,差し×2,追い込み×2
こんなふうに脚質ごとにどのくらい人数がいるのかを見ていくことが重要になります。
この脚質がバラけることも多いのですが最近は強い脚質がレースごとに決まりやすかったり、大手の情報配信元がおすすめするウマ娘を使う人が多くなりやすいこともあって脚質の分布が偏ることが多くあります。
例えばボクの前回のアリエス杯での脚質分布は
なんと「逃げ×7」に「差し×2」という極端な脚質分布になってしまいました。
人気だったはずの先行も追い込みも不在。
チャンピオンズミーティングは出走数が9と少ないのでこういうこともよく起きます。
このアリエス杯を例にとって脚質分布がどのようにレースに影響をもたらすかみてみます。
レース中盤に入ったところの位置取りの様子です。
逃げ7人が前の方でつまりまくり、遅れた逃げが2体。
そして大きく離れて差しが2体。
このあたりはポジションキープ区間なので差しはあまり前には行きませんが、それでもこれは離されすぎています。
レース終盤。
この時点で先頭から差しまでは10バ身以上離れており、さらに不運なことに逃げが多かったせいもあり7番、8番の差しウマ娘が垂れてきた逃げウマ娘(5番)に引っかかっているようにも見えます。
前の脚質が多い場合はこういうことも起きやすいです。
このように、逃げが多い場合は隊列が長くなりやすく後ろのウマ娘が不利になったりします。
また、前の脚質が多い場合垂れてきたウマ娘が引っかかる(ブロックされる)危険性もあります。、
このように、脚質分布はレースの展開や勝敗に大きく影響を与える要素になっています。
脚質ごとに有利な展開
○逃げが有利になる脚質分布逆を言えば先行や差し、追い込みが不利になる脚質分布です。
・逃げ×3以上になったり、大逃げが存在する脚質分布
先頭をはしるウマ娘がポジションキープ区間中はペースメイカーとなります。
このペースメイカーを基準に各脚質ごとにポジショニングが行われます。
逃げウマ娘が出走していれば逃げウマ娘のどれかが必ずペースメイカーになります。
このペースメイカーが遅い場合は詰まりやすくなるし、ペースメイカーが早い場合は縦長の展開になりやすくなります。
特に大逃げがペースメイカーをとった場合はかなり縦長になります。
他にもバレンタインミホノブルボンが複数いた場合も前半で激しく競り合いが起きるため、隊列が長くなりやすいです。
水着マルゼンスキーは強いのですが、全体の逃げの勝率を上げるのにはあまり貢献しません。
逃げに強い逃げ、という感じ。
逃げ全体の勝率を上げやすいのはバレンタインミホノブルボン。
つまり、逃げが勝ちやすい展開は「縦長に隊列が伸びた展開」です。
それだけ後ろのウマ娘と距離が離れているので最後に追い抜かされにくくなります。
逆に逃げの数が3以下になった場合は賢さの高い先行ウマ娘などに早い段階から追いつかれやすくなり、負けやすくなったりします。
○先行が有利になる脚質分布
これはたくさんのパターンを試しましたがすごく難しかった。
逃げが少ないと逃げには勝てるようになるのですが、今度は差しにさされやすくなってしまったり。
逃げの数が少ない場合は逃げはめちゃくちゃ弱くなります。
レース中間あたりですでに逃げは先行に詰め寄られているのがわかります。
こうなると終盤には先行が逃げを抜いていく理想的な展開になります。
逃げが少ないだけでこうもレース展開が変わるので、脚質分布の影響の大きさがわかります。
しかし、これ東京2400mなんですけど、クリスマスオグリがアリエス杯仕様だったこともあり、このあと差しにさされました。
アリエス杯(2000m)ではあまり活躍できなかった差し脚質ですが、東京2400Mではめちゃくちゃ強い。
ただ、東京2400mに必須と言われている紅焔ギアを積んでいないオグリたちだったので、紅焔ギアが入ればおそらくは勝てるんじゃないかなと思います。
逃げはまだしも、先行はアリエス杯(2000m)とは全く違う作りに変えてやらないとダメそうです。
結論としてはちゃんと仕上げている前提で
・逃げが1~2程度
だと先行がかなり勝ちやすい印象です。
ただ、逃げの仕上がり具合に左右されるので、仕上がっていない逃げならば何人出てきても抜いていけるようなイメージもあります。
※画像に意味はありません
○差しが有利になる脚質分布
先に結論を言えば、差しは脚質分布よりもコースに左右されるようです。
終盤の距離が長く、上り坂があってパワーと根性が必要な最終直線なんかがあると差しが有利になりやすいようです。
まさに東京2400のことか。
他にも長距離でも中山以外のコースであれば活躍させやすいです。
脚質分布については
・追い込みが少ないこと
が挙げられます。
追い込みが多い場合「6位」を取るのが難しくなります。
多くのコースで最速加速スキルになる「レッツアナボリック」を発動するための条件である「6位」を終盤に入ったところでとっていると有利に戦えます。
追い込みが3以上いた場合は差しでは6位を取るのが難しくなるため追い込みが多い環境ではレッツアナボリックに頼らない方法を考えないと行けないかもしれません。
○追い込みが有利になる脚質分布
追い込みが有利になるのはこれもまたコースの方が大きく影響します。
追い込みが有利になりやすいのは長距離。
直線一気が使える長距離は追い込みの独壇場とも言われているコースです。
脚質の分布ではやはり逃げがが少ないほど追い込みやすく、有利になります。
長距離以外ではレッツアナボリックに頼ることになるのですが、この場合は6位を取らないといけません。
こうなるとやはり追い込みの数が多くなると6位を取りにくくなるので
中距離以下では追い込みの数が少ないほうが有利
と言えそうです。
○まとめ
現在逃げが強いのは自分で逃げを3体だすことで、自力で逃げが有利な環境を作り出せる点にあります。
最終直線が長い場合逃げが圧倒的有利とまでは行きませんが、バレンタインミホノブルボンが3人くらい出てきて競り合いして隊列を伸ばされると、かなり後ろの脚質は追いつくのがきつくなりそうです。
脚質分布とコースとの相性を考えて、どの脚質で勝負するのか、どういった3人の編成を組むのかを考えると勝率が上がるかもしれません。
○最後に
実際の競馬だと、最初に決めていた作戦が、レースの展開をみて騎手が変更することも多いはずです。
ウマ娘ではどんなに脚質分布が極端になろうと強引に最初に決めた脚質で勝負しようとしますが、そのあたり、途中で逃げから先行に落ち着かせるとか、そういう途中での変更能力があってもいいかもなあとか思いました。